2月例会報告

 

日時:平成27年2月20日(金)18時30分~

会場:アルカス佐世保

テーマ:「大変」を乗り越える!

報告者:株式会社長崎地研 代表取締役社長 村山 隆之

佐世保支部2月の例会は、伊王島温泉掘削工事等で知られる株式会社長崎地研 代表取締役 村山隆之氏に登壇していただきました。お父様がボーリング業として起業(個人経営)され、昭和50年4月ご自身は、卒業とともに父の会社に就かれた。個人経営時代は、雨が降ると休み、休みが決まっていない労務状態。親族ばかりの中での仕事で親族間での愚痴。遠距離の長期出張で辞めていく若者。打開すべくして昭和54年11月に法人化。

当時は、自ら現場にて機械操作等を行い地熱発電用の深井戸ボーリングや温泉掘削を北は北海道から南は鹿児島県まで手掛けられていた。そんな矢先、平成2年6月頃より体調が悪くなられ平成4年4月3日、同年6月8日の計2回久留米大学病院にて約9時間の心臓手術(人工弁置換術及びペースメーカー植え付け術)という九死に一生という「大変」な経験をされました。術後は、無事に元気になられる。しかし退院して会社に戻ると大手の顧客を無くし仕事がもらえない「大変」な状況に。そんな状況をなんとかしたいという村山さんは、現場に出られなくなった身体状況をプラスにとらえ営業や経営といった業務を猛勉強される。平成7年10月に長崎県中小企業家同友会に入会し、「良い会社を作ろう」「良い経営者になろう」「良い経営環境を作ろう」という三つの目的に向かって猛勉強中であり、また平成14年4月には職場に教養をという思いから佐世保市倫理法人会に入会。現在、ライフワークとして障がい者活動を行い、長崎県身体障がい者福祉協会連合会副会長、佐世保市肢体障がい者協会会長、佐世保市身体障がい者団体連合会会長と精力的に様々な団体に務めておられます。

また、佐世保支部では唯一早くから経営計画発表会を平成8年10月より毎年継続されています。村山さんは言われています。社長(トップ)が継続して毎年行うことにより、仕事が難なく流れるようになる。問題があれば、その点を修正する計画書に変更する。村山さんを見習い今年度佐世保支部は、経営計画書発表会を12社が予定されています。

今回の村山さんのご報告は、35歳で心臓の病気というピンチ・時を同じくして会社の方も仕事がないというダブルピンチの「大変」な状況を乗り越えられた貴重なお話でした。このような病気になったことをプラスに捉え、物事にたいしてポジティブな行動がその後の生き方にとって良い方向へ向いていったと思います。その中で、同友会での学びがご自身にとって大きな原動力となっていたと感じました。久々の重鎮村山社長の報告ということで、他支部からの参加者、オブザーバー含め総勢50名を超える大変な盛況ぶりでした。

若手経営者や入会されて間もない会員にとって、勇気と力をいただいた報告でした。

(文責 佐世保支部 豊福 和明)