6月例会報告(佐世保支部・北松浦支部合同例会)

日 時:6月21日(金)18:30~20:30

会 場:レオプラザホテル・Web

テーマ:人を生かす経営の総合実践

報告者:(有)エス・ケイ・フーズ 相談役 中村 こずえ会員(代表理事・長崎出島支部)

出席者数:59名(佐世保支部会員39名(うちWeb1名)、佐世保支部ゲスト8名(うちWeb1名)、北松浦支部会員4名(うちWeb1名)、他支部7名(うちWeb1名)、事務局1名)

中村代表理事は、長崎同友会で初の女性代表理事として今年度で4期目を迎えられます。1995年に(有) エス・ケイ・フーズを設立され、2006年から障がい者雇用を開始されました。 現在、長崎に12店舗を展開し、年商は26億円に達しています。2019年の15億円から2023年の26億円まで、コロナ禍にもかかわらず順調に成長している要因は、ドライブスルーやデリバリーが好調だったからだそうです。
もともとは主婦だった中村代表理事は、マクドナルドのフランチャイズをきっかけに経営者となりました。中村代表理事は経営を「ピープルビジネスの具現化」と捉え、トレーニングの4ステップメソッドが基本で重要であると強調されました。最近では深夜に働きたい主婦や65歳以上の高齢者も増え、多様な働き方が広がっています。経営者がすべて指示するのではなく、スタッフに考えさせ、自主性を持たせることが重要であると述べられました。障がい者雇用の開始時には多くのバッシングがありましたが、雇用を続ける決意を持ち続け、現在では16名の障がい者を雇用されています。
中村代表理事の同友会との出会いは、2011年6月のとあるセミナーでの講演がきっかけで、同年12月に入会されました。全国の同友会では1982年から障害者問題委員会が発足しており、この早期の取り組みが同友会の自慢であり、中村代表理事が特に好きな点であると述べられました。
出席者の感想では、経営において人を大切にする姿勢がいかに重要かを再認識しました。社員の自主性を重んじる経営方針に深く感銘を受けました。経営者がすべてを指示するのではなく、社員に考えさせ自主性を持たせることが組織の成長に繋がるという教えが印象的でした。多様な働き方を受け入れることで、新たな視点や活力が生まれることも学びました。などの意見があがっていました。
今回の例会を通じて、出席者一同は「人を生かす経営」の具体的な実践方法とその重要性を深く学ぶことができました。中村代表理事の実践的な経営手法とその成功事例は、今後の自らの経営活動に大いに役立つものでした。
(文責 辻 栄太)